- 家族に対する怒り
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- 顧客に対する怒り
- 自分に対する怒り
クライアントさんが『怒り』について話されるときは否定的に話されます。
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『怒り』が喚起されるような出来事があったら、誰しも不快に感じて否定するのは当然ですね。
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怒りの前には、辛い、悲しい、苦しい、さみしい、不安などの感情があって、次に『怒り』というフレームになると考えられます。
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先日、クライアントさんが「仕事で怒りを感じると、『やってやる!』といつも以上に集中できるんですよ」と話してくださいました。
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クライアントさんのように「やってやる!」と『怒り』を活用できる人もいれば、『怒り』を感じて恐怖に押しつぶされる人もいます。
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この両者は、正反対のようですが、『怒り』を原動力にして“するorしない”と選択していることに違いはありません。
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怒りを感じて目の前の人に暴言を吐いたり、暴力をふるったりしたら問題ですが、「やってやる」と自分を鼓舞するエネルギーに変えることができれば、怒りはプラスに働きます。
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でも、一般的に『怒り』の感情は、否定的に扱われ、抑圧されて、大人になればなるほど、素直に表現することを善としません。
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冷静であること、控えめであること、慎重であることが美徳とされます。
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そのため、怒りはダメなもの、あってはいけないものと過度に否定している人が多いのではないでしょうか。
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もし、目の前の現実に失望や退屈さを感じているのなら、それは「楽しい」や「面白い」が欠けているのではなく、『怒り』が欠けているのかも。
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「喜怒哀楽」のどれか一つだけを抑え込むことはできません。
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『喜び』を抑圧すれば、その分だけ他の感情も薄まります。
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同じように『怒り』を抑圧すれば、その分だけ他の感情も薄まります。
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先日、テレビの天気予報で「台風は温帯低気圧に変わってもエネルギーの大きさは変わりません」と注意喚起されていました。
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『怒り』の名称(フレーム)は変わっても、自分を成長させるエネルギーとして活用できるはずです。
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『怒り』を感じて、否定的になったとしても自分に内在するエネルギーに変わりはありません。
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『怒り』の自動反応に意識を向けて、“するorしない“と選択する。
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“するorしない”の結果ではなく、このプロセスが大切な気がします。
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発行:株式会社アート・オブ・コーチング 執筆:Art of Coaching 三田村 薫
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