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Art of Coaching 「人間理解への道」 2022年12月2日(金)193号
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早いもので、もう12月ですね。 皆さん、いかがお過ごしですか?
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さて、コーチングセッションでクライアントさんが沈黙すると 「戸惑ってしまった」という経験はありませんか?
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私がコーチング初心者の頃 問いかけに対してクライアントさんが沈黙すると 「自分の質問が悪かったのかな?」などと すぐに質問を変えたりすることがありました。
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その時は、電話でのコーチングだったので、 相手の表情が見えないことで、よけいに戸惑っていたのかもしれません。
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ただ、私自身もコーチングを受けていたので コーチから(自分では)考えたこともない視点の質問をされると、 しばらく沈黙することがありました。
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自分の中にある考えや思いを探索し、 言語化しようとしている時間だったのです。
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そんな時にコーチが 「いいですよ。ゆっくり、ゆうこさんのペースで考えてください。」と言って 見守ってくださっていると 安心してじっくり考えることができました。
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自分の中の答えを探索している時には 沈黙したり、ゆっくりと言葉を選んだり、 自分の内側と対話をしているのです。 まだ、言葉にならないものを言語化しようとしている過程です。
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その際にコーチは、ノンバーバルコミュニケーション(非言語コミュニケーション)を 意識してみるといいですね。
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クライアントさんと対面の時には 相手の「表情」や「目線」「しぐさ」「姿勢」等、 音声だけの時には「声のトーン」「話し方」「息づかい」等を 観察してみてください。
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そして、クライアントさんの様子をみながら 「今、○○さんの中で何が起きていますか? どんな感じですか?」と 途中経過を聞いてみるのもいいと思います。
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過去の記憶を思い出しているかもしれないし 新たなアイディアが浮かんでいたり、 また、自分と向き合っている時間なのかもしれません。
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問いかけに対して、すぐに答えられるものは すでにクライアントさん自身の頭の中にあるもので、わかっていること。 わかっていることを話してもらうことも大切ですが、 それだけでは、気づきや変化が起きにくいものです。
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コーチングセッションの時間は、 コーチの質問によって集中して自分のなかにある答えを探しだす時間。
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安全安心な場では、リラックスして自由な発想になり 「ひらめき」が起きることがよくあります。
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セッションの時間内に答えが出なくても、問いを持ち続けることで、 日常のふとした時にひらめき、答えがでてくることがありますので、 ぜひ、沈黙の時間も大切にしてくださいね。
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発行:株式会社アート・オブ・コーチング 執筆:Art of Coaching 長田 侑子
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