人間理解を土台とし、
多角的に「知識」と「体験」を紐づけて一致させ
腑に落ちる深い理解を醸成します。
1.人間理解を土台としています。
「あり方とセンス」は、深い人間理解が礎となっています。人間への深い理解は、自分(コーチ)自身と目の前にいる相手(クライアント)を信頼し、相手の主体性を尊重しようとする「あり方」につながります。たとえば、人はなぜ願望を抱くのか?そして、願望がなかなか叶わないのはなぜなのか?など、人間の願望の根底にあるものの構造を理解しているコーチは、クライアントの願望実現により貢献することが可能になります。

以下、AOCで学ぶ観点をいくつかご紹介します。
- 本能としての安全安心欲求
- 無意識的に働く自己防衛システム(プログラム)
- 意識・無意識・プログラム
- 意識の焦点化
AOCでは、人間のプログラム(自己防衛システム)の構造を理解しながら、人の変化・成⾧にかかわる支援者としての影響力を高めていきます。
2.コーチの「あり方とセンス」の開発に重点を置いています。
効果的なコーチングがなされている様子を外から見ると、目に見える「やり方(スキル)」しか見えません。しかし、そのコーチが行使しているスキルは、目に見えない形でコーチ自身の中に培われている「あり方とセンス」に支えられています。この一見目に見えないコーチの「あり方とセンス」が、クライアントに多大な影響を与えています。

例えば、影響を与える側にあるコーチが「こうであるべき」・「ああであるべき」と、自己防衛のために基準を高く維持している状態(あり方)でかかわると、クライアントは無意識的に求められる基準を満たさなければ受け入れてもらえないと感じて萎縮したり、強い反発を感じたりします。その場の危険度が高いと認識して、通常より一層防衛的になるためです。この「不自由な状態」では、クライアントの発想力や柔軟性が高まることも望めません。

一方、影響を与える側にあるコーチが、ほとんど自分を守る必要性を感じておらず、「こうであるべき」・「ああであるべき」という基準が引き下げられている状態で存在すると、クライアントは無意識的に、自分が何か特別なことをしなくてもそのまま受け入れられていると感じ、防衛する必要性が薄くなります。この時クライアントには、発想力や柔軟性が高まったとらわれのない「自由な状態」で話ができる可能性が生まれます。

コーチの「あり方とセンス」の開発は、かかわる相手(クライアント)の自由な発想や気づきの力の発揮を促すために、重要だと考えています。
3.最も基本的な最小限のスキルの本質を深く掘り下げます。
AOCでは、非常につかみどころのない「あり方・センス」を理解し開発していくために、コーチングに必須の根本的なスキル(やり方)である【傾聴・承認】および【質問とフィードバック】、それらによって誘発される【気づき・変化】を、様々な切り口から扱いながら常にそれらを貫くコーチのあり方とセンスに立ち戻ります。

【傾聴・承認】【質問・フィードバック】【気づき・変化】への理解が深まるにつれ、それらはバラバラに働くものではなく、また単なるやり方でもなく、『1つのもの』の多面的な現れであることを理解していきます。
AOCでは、【傾聴・承認】【質問・フィードバック】【気づき・変化】は、ロールプレイで身につけるようなスキル・テクニックではなく、コーチ自身のあり方そのものであり、内面性のことを指すと考えています。

コーチの「あり方・センス」が「やり方」にどのように影響しているのかを体感を伴って理解できるよう、基本的最小限のスキルをトレーニングします。それらの本質を掘り下げる中、自由で直観的なスキルを実践し、センスを発揮する体験も重ねていきます。
4.深い理解の醸成に努めます。
コーチングを学んだことのある方やコーチングに関連した書籍をお読みになった方であれば、【傾聴・承認】【質問・フィードバック】【気づき・変化】は、コーチングのスキル・テクニックであることはご存知だと思います。しかし、その知識を体験と紐づけて理解されているでしょうか。
AOCでは、全てのモジュールを通じ、多角的に「知識」と「体験」を紐づけて一致させていくことで、深い理解を醸成します。

すでに知っている知識を深め、自分の身に引き寄せて体感的に理解することで、知っていることを最大限に活用できる柔軟性と応用力が培われます。厳選した要素を繰り返し多角的に扱うことで、質の高いシンプルで深淵な学びを提供します。