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Art of Coaching 「人間理解への道」 2023年2月24日(金)198号
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「息子が将来は海外で仕事をしたいと言っているんだけど、日本の大学に進学するのか?アメリカの大学に進学するのか?ハッキリしないんだよね…」
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この話では、「日本(アメリカ)の大学に通いながら、アメリカ(日本)の大学に留学する」、またはどちらでもないという第三の選択肢がないことになります。
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もちろん、友人は様々な選択肢がある中の一つを話してくれたのですが、人は白黒がはっきりしない曖昧な状況に居心地の悪さを感じます。そのため、「善いor悪い」「好きor嫌い」「できるorできない」と極端な二者択一の白黒思考に陥りやすいようです。
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白黒思考は、二者択一で思考が完結してしまい想定外の発想や新しい視点が得られません。
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当然、白か黒かの二択ではなく、グレーゾーンの第三の選択肢があったほうが可能性は広がります。でも、私たちは無自覚のまま自分で自分を苦しめる選択をしてしまっているのではないでしょうか?
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私自身、極端な白黒思考に辟易して何とかしたいと取り組むのですが、気づくと『白・黒orグレー』の二択になっていて落胆することがあります。
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当たり前ですが、何とかしたいという思いは、答え(現状・結果)を変えたいからです。だとすると、答え(現状・結果)の前にある選択肢の質を高めることに傾注できればと思うのです。
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『人生の質は「問い(空白)」の質』という言葉が「コーチングハンドブック(著:山崎啓支)」にでてきます。
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-------------------- 「質問(問い)」とそれがもたらす「焦点」には人生の質を変える力が宿っているのです。 コーチングとは、これまで惰性で(無意識的に)使ってきた「焦点」と「空白」を主体的に選択して生きていけるようにするものなのです。 【出典:山崎啓支(著)、2016、『コーチングハンドブック』P.37、38】 --------------------
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私たちは、つい答え(現状・結果)を変えることに躍起になってしまいます。でも、そうなると答え(現状・結果)に焦点が当たり、答え(現状・結果)の前にある選択肢(問い)には気づけません。
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-------------------- 意識は同時に2つのことをとらえられないのです。意識は1つひとつのことしか焦点を当てることができないのです。 【出典:山崎啓支(著)、2016、『コーチングハンドブック』P.25】 --------------------
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無意識的な選択(問い・空白)を意識的に変える(焦点を変える)ことが、答え(現状・結果)を変えることになる。
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そして、「焦点」と「空白」を柔軟にとらえ、堅実に向き合うこと。
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この真逆と思える二択のバランスを保つことは、白黒がはっきりしない曖昧な状況に身を置く強さが必要なのかもしれません。
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***** 「コーチングハンドブック読書会」のご案内
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Art of Coachingの基本となる人間理解の内容がつまった、「コーチングハンドブック(著:山崎啓支)」を扱います。ある一つの章を全員が読み、その時浮かんでくる疑問や「わからない」というモヤモヤを言葉にし、お互いの理解や気づきを共有しながら学び合う場です。コーチングに興味がある方なら、学習歴や実践歴に関係なく、どなたでもご参加いただけます。
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日時:2023年4月22日(土)10時〜12時 テーマ:第1章「質問の効果」 講師:三田村薫 参加費:5500円(税込) 形式:オンライン(Zoom) 定員:15名
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発行:株式会社アート・オブ・コーチング 執筆:Art of Coaching 三田村 薫
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