2021年04月09日

【AOCメールマガジン】144号「フィードバックの語源」

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＊　　　　 Art of Coaching　　　　　　＊
＊　　　　　「人間理解への道」　　　　　＊
＊　　2021年4月9日（金）144号

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こんにちは

Art of Coachingの木村すみこです。

今日は「フィードバック」の語源について
お話します。

「フィードバック」と聞くと、
どんな場面をイメージなさるでしょうか？
その「フィードバック」の場面は
どんな”感覚“を喚起しますか？

「フィードバック」の語源は
軍事用語だと聞いたことがあります。

コンピューターもGPSもない時代の
戦車での戦いをイメージしてください。
当時の戦車は二人乗りでした。

内部の狭い空間で
計器を操作しながら車両を進め
大砲を発射する係の人（実務役）と
戦車から顔を出して
望遠鏡で外を見晴らし
進行方向や敵との距離
砲弾の着弾点などを見極め
実務役に状況を知らせる係の人（見張り役）
の共同作業です。

この環境で、見張り役から実務役へ伝える情報
「我々がやろうとしていることに対して
今やったこと（やっていること）はどの程度適切か
どのようにずれているのか」を
わかりやすく伝えること。
それを「フィードバック」と言うようになったそうです。

自分のやったことの結果はどう出たか？
良い悪いを抜きにして
現状を正確に把握することで
より効果的・効率的に目標に近づくことができます。

しかし、実務役の人は狭い車内に潜っているので
自分がやった操作の結果を
直接見ることができません。

自分で見届ける代わりに
仲間からの「フィードバック」を活用して
進行方向、大砲を打ち出す角度や方位を修正しました。

実務役と見張り役は目標を共有しています。
お互いに自分の命を預け合っています。
見張り役は、自分の解釈を排して
「事実」を知らせ
実務役はその情報をもとに
自分の行動を修正します。

日常の様々なシーンで、私たちは
「フィードバック」を提供する立場にも
受ける側の立場にもなります。

語源に立ち返ることで
あなたの「フィードバック」との付き合い方を
見直す一助になれば幸いです。

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～　編集後記　～
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最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今まで言葉の語源に
あまり意識を向けずに使ってきましたが
語源を知ることで
その言葉の価値に深みが増すのを
実感しました。
無意識に使っている言葉を
丁寧に扱っていきたいと思いました。

これからもAOCをよろしくお願いいたします。

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発行：株式会社アート・オブ・コーチング

執筆：Art of Coaching 木村すみこ
編集：Art of Coaching 真辺詞緒梨

住所：東京都港区南青山2－2－15
ウィン青山1214号

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