2021年10月29日
【AOCメールマガジン】165号「自分の強みはどうすれば見つかるのか」
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* Art of Coaching *
* 「人間理解への道」 *
* 2021年10月29日(金)165号
https://www.art-of-coaching.jp
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こんにちは
Art of Coachingの赤木です。
「自分の強みって、自分では本当にわからないものですね~」
20年に渡って5000回を超えるコーチングセッションを提供し
その中でも比較的多かったのが「自分の強みって何だろう?」とい
さて、ここでいきなりあなたに質問です。
もしあなたが誰かから
「どうすれば自分の強みを見つけられますか?」
と相談を受けたら、どう答えるでしょうか?
先日、ある交流会で、Aさんという女性と出会いました。
なんでも、前職のキャリアを買われて転職し、今年で3年になると
今の職場でどんな仕事をしているのか聴いていると、彼女が一言、
「最近、同じ部署の人から『Aさんって目標達成力が高いですよね
おお、そうなんだ~
新しい職場で認められるって嬉しいですよね、と言おうとしました
Aさんの顔を見て、口にするのをやめました。
まったく嬉しそうではなかったからです。
「でも、Aさん。なんだか釈然としない感じですよね」
と、彼女の表情と声のトーンから伝わってくるニュアンスをそのま
「そうなんです。仕事で目標達成するなんて当たり前じゃないです
確かに、自分ではできて当然だと思っていることを、
すごいって褒められても、どうリアクションしたらいいか困るかも
「ちなみに相手の方は、別に皮肉で言ったわけではないですよね?
「ええ、本当にすごいねって思ってくれているというのは伝わって
「でも、ピンとこない。納得がいかない。ですか?」
「そう……なんです」
相手から賞賛されている、認められている、それはよくわかる。
でも、ピンとこない。納得いかない。
もしかしたら、あなたにもそんな経験があるのではないでしょうか
ここで私のコーチ魂がムクムクと湧いてきました。
おせっかいだとは分かっているけど、
強みを見つけたら、是が非でも気づいてほしいというコーチ魂が(
「ところで、Aさんって、息ができますか?」
「はっ? 息ですか?」
「そう、呼吸できますか?」
「えぇ、はい、そうですが……」
「そうなんですね、すごいですね! 息ができるんですね!」
と、ちょっと演技がかった口調で言うと、
「はぁ……」
と、明らかにけげんそうな表情でこっちを見るAさん。
ヤバい。このままだと単なる変な人で終わってしまうぞ……
「今、僕のこと、『ちょっと、何言ってるか分かんない』って思い
と、お笑いコンビのサンドウィッチマンのセリフを真似して言うと
「思いました! 思いました!」
と、今度はノリよく返してくれて、ちょっとホッとする私。
「すいません、変なこと言って。でも、さっき同じ部署の人から「
「そうなんです。まさに、そんな感じだったんです」
一呼吸おいて、こう伝える。
「それ、Aさんの強みですよ」
「えっ?」と、ビックリする声。
「そう、目標達成力の高さ、これがAさんの強み。で、その強みが
「目標達成力が、私の強み? 価値になっている? ちょっと、わかんないです……」
「そうですよね。Aさんにとってはあまりにも当然のことだから、
「意識せずに当たり前にできてしまうことが、強み、ですか?」
「えぇ。さらに言うと、当たり前だとも思いさえしないことが、真
「でも、そうなると、ますます自分では気づけないですよね。自分
「そうなんです。だから、周りの人の声に耳を傾けると見えてくる
ハッとした顔になるAさん。
「そうか、私にとっては当たり前のことでも、他の人にとっては価
「無理がないから、続けられるんですよ」
「前職では、目標達成力が高い人たちばっかりだったから、別にす
のどに引っかかっていた小骨が取れたようにスッキリした表情にな
「自分の強みって、自分では本当にわからないものですね~」
強みは誰の中にもあります。
ただ、強みはあなたにとって、
あまりにも当たり前にできてしまうことだったりします。
そう、息をするように。
当たり前にできてしまうことは、いちいち意識しない。
いや、意識できないと言っていいでしょう。
それが、自分一人で強みに気づくのが難しい最大の理由です。
じゃあ、気づくことはできないのか?
いいえ、そんなことはありません。
ちゃんと方法はあります。
それは…
「周りの人の声に素直に耳を傾けること」
少し時間を取って、思い出してください。
これまであなたが、周りの人から認められたり、
褒められたりしてきたときのことを。
「〇〇さんって、そんなことができるんですね!」
「〇〇さんの文章、いつも面白いですよね」
「〇〇さんと話すと、気持ちが軽くなるんです」
でも、いろんな人から同じことを
褒められたり、認められたりしているのに、
ピンとこなくて受け取らなかった声はなかったでしょうか?
その受け取らなかった声の中に、
あなたがまだ気づいていない強みがきっと隠れています。
だから、照れや謙遜、あるいはそもそもピンと来ないかもしれない
あなたが信頼し、あなたを肯定的に見てくれる人からの賞賛や承認
素直に耳を傾けてほしい。
無自覚になっていた強みに気づくことで、
今度は意識的にその強みを誰かのために使うことができます。
そして、あなたが誰かの強みを見つけたら、
今度はあなたがその人に届けてください。
「そんなこと、今更言わなくても、相手もきっと分かっているよ」
と思うかもしれません。
ですが、もしかしたら、あなたが見つけた強みに、
相手はまだ気づいていないかもしれません。
だって、一人で自分の強みに気づくのが難しいのは、みんなも同じ
誰かもまた、あなたの声をきっと待っています。
隠されていた強みに光が差し込むそのときを。
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~ 編集後記 ~
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最後までお読みいただきありがとうございます。
「意識せず当たり前にできてしまうこと」
って無自覚すぎてなかなか気づけないものですよね。
「周りの人の声に素直に耳を傾けること」は
大切だと思いながらも
ついつい謙遜したり、照れてはぐらかしてしまったりして
大切な声を聞き流してしまいがちです。
意識的に耳を傾けていき、
それをまた誰かに伝えることで
強みを生かせる世界を作り出していきたいですね。
これからもArt of Coachingを
よろしくお願いいたします。
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発行:株式会社アート・オブ・コーチング
執筆:Art of Coaching 赤木 広紀
編集:Art of Coaching 真辺 詞緒梨
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