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Art of Coaching 「人間理解への道」 2022年10月21日(金)190号
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今回のテーマは「1on1で最も大事なことは?」です。
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最近、1on1という言葉が組織の中で流行っているように感じます。
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20年前にコーチングブームというのがありましたが、それと同じような印象があります。
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流行りものって言うと、なんだかミーハーな印象を持つ人もいるかもしれませんが、私自身はそういうふうには捉えていません。
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職場の中でもう少し組織風土を良くしたいなとか、コミュニケーションを活性化したいなって思うときに、
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「最近、1on1というのが流行っているらしいですよ」
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と人に話すところから多くの人を巻き込んでいこうとするときに、この流行りものというのは、結構使えるわけです。
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なので、流行りものに乗るというのは、決して悪いことではないでしょう。
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さて、少し話がそれましたが、この1on1、つまり、部下との一対一の対話を行っていく上で、最も大事なことは何か? ということですが、それは、
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「何のためにこの1on1という一対一の対話を行うのか、その目的を明らかにする」
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この目的というのは、一つしかないのではなく、複数の目的があると思います。
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例えば、「部下の成長を促すために1on1をする」という人もいるでしょう。
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あるいは、「部下のまだ気づいていない強みを上司が知るために1on1をする」という人もいるでしょう。
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または、「部下自身が課題だと思っていることを上司である自分が知る機会にする」ために1on1をするという人もいるかもしれません。
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いずれにせよ、「何のために自分が、この1on1をするのか」ということを明らかにすることが重要です。これは組織的に1on1を行っていく場合においても重要です。
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組織のトップが「この目的で1on1をやりましょう!」と言ったとしても、メンバーがそれを鵜呑みにして、全員がその目的に従って、ただ1on1をするというのではなく、
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メンバー一人一人が、「組織としてはこの目的のために1on1をするんだけど、じゃあ、自分は何のためにするのか」を考えてもらうことが、1on1を実施していく上で本当に大切なことだと思います。
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1on1をする上で、傾聴などのスキルを磨いていくことと同時に、この「1on1をする目的を明らかにする」ということも、ぜひ大切にしてください。
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発行:株式会社アート・オブ・コーチング 執筆:Art of Coaching 赤木 広紀
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